活動内容（最終更新日2000年5月21日）

RFC1149で定義されたIP over 鳥類キャリアの実装研究

インターネットのバイブルとも言うべきRFCで規定されたIP over 鳥類キャリアを実現させるための基礎的研究。インターネットの情報を全く新しい手段で伝達しようというこのアイディアは画期的であり、大いに注目に値すると思われる。ところが、インターネット関連企業でこの技術の実現に取り組んでいるところがいないのである。全く不可思議なことである。
さて私なりにこの画期的な伝達手段の特徴を挙げると次のようになる。
 
• 海底光ファイバーケーブルをはじめてして長距離のデータ通信には膨大な設備投資が必要であった。しかし、この方法を用いれば、大陸間の中継でさえほとんどタダでデータを中継することができる。電話代などの通信料を値下げ要求が高まっている今、この技術は大いに脚光を浴びるはずである。

 
• データの目的地までの経路は、データを運搬するキャリア自身が持つ有機コンピュータが自律的に決め、しかも、その経路はほぼ無限にある。そのため、データの運搬途中で悪意のあるものにデータを盗まれる危険性が比較的少ない。しかも、メディア上にはデータを運んでいないキャリアが非常に多く流れているので、その中から特定のデータを運搬しているキャリアを見つけ出すことはほとんど不可能に近い。

 
• 最近ではQoS（Quality of Service）を付加しようとする試みが行われており、RFC 2549において記述されている。


このように非常に優れた特徴を有するにもかかわらず大手ベンダーはもちろんベンチャー企業ですらこの優れた技術を導入しようとする動きは見られない。この技術が普及すると職を失うケーブルメーカーからの圧力なのだろうか。そこで私が一人孤軍奮闘してこの技術を世界に広めようとしているのである。

一般家庭用お手伝いロボットのEMI対策の基礎研究

近い将来実現されるであろう一般家庭向けのお手伝いロボットの開発において、いかに内部から発生する電磁波を抑え、テレビ、ラジオに妨害を与えないようにするかを研究している。人間並みの知能を持つロボットを実現するためにおそらく非ノイマン型のコンピュータが使用されると思われるが、動作クロックはGHｚクラスとなるだろう。しかも高速なメモリが必要とされるだろうから、それらのデバイスから発する電磁ノイズは相当なものになると思われる。しかも人工知能は全身の関節制御を行う必要がある。関節のアクチュエータに信号を送るため、人工知能には非常に多くの信号線が集まることになる。したがって、人工知能からの電磁ノイズがこれらの信号線に漏れ出すことは容易に想像できる。たとえ人工知能部分を金属のシールドで覆ったとしても、これらの信号線に乗るノイズをうまく除去する必要があると思われる。

プロジェクトM

２０１１年に完成予定の長期プロジェクトである。さまざまな工学的要素技術が必要となるが、とりあえず現在は、プロジェクトの中心となる”B”部分の基礎設計を行っている最中である。将来的にはリアルタイムOS上で走らす予定であるが、当面はWindows上でC++言語を用いて開発を行う予定である。必要なハードスペックは

• CPU：クロック１GHｚ程度を２，３個必要になりそうである。
• メモリー：１GB〜数GB程度は欲しい。
• HD：数十GB程度で十分である可能性が大きい。
• その他：当面はキーボードとディスプレーが必要であるが最終的には不要となる。
• 冷却系：最終的には液体冷却となる予定。

残念ながらこれ以上、このプロジェクトについて語ることは出来ない。いったい’M’とは何か？との問い合わせがあったが、非常に高度な政治的判断により秘密となっている（裏のページに解答が載っているが）。