TDVIAのいろいろ

（最終更新日2003年 12月30日）

最 新情報（になっていないよーな）

• （03/9/XX）　なにやら値段を引き下げて「TDVIA-lite」として販売されているようですね。でも俺のTDVIAはどうにも こうにも不安定で、ついに引退してもらいました。2年間お疲れ様。
• （03/4/15）　BIOS（1.42）がリリースされていました（2/3より）
  
• （02/9/5）　BIOS（1.41）がリリースされています（8/9より）。「.ACPIモードでない時に発生するLPTボートとの不具合回避」だそ うです。それとサポート体制の不備に関するお詫びがHPに掲載され ていました。
• （02/2/24）　リオ ワークスのHPにFAQが掲載されてます。Win2KやXPでIDEがPIOになってしまう問題やWin98でのインストールトラブルに関する情 報が掲載されてます。
• （02/1/14）　トラブルメモ更新。
• （01/12/17）　最新BIOS（1.40）がリリースされました。
• （01/12/5）　最新BIOS（1.31）がリリースされました。CPUファンの回転数未検出バグなどが直ったようです。
• （01/11/12）　本ページ開設
購入の経緯

購入は2001年11月10日。約3万円。Tualatinが動くDualマザーをいろいろ比較検討して一番信頼性がありそ うだったので。　RioWorksってサーバー向けマザーが多いみたいだし。でも、実際は。。。

基板 外見など

• 外見はここの ページで見てもらうとわかるのですが、第一印象はとにかくでかい！　　フルサイズ？なATXマザーです。さすがDualマザー。なので小型のケースだと辛 いと思います。でもでかい分、CPUのソケット同士の間隔は広めなのでPentiumIII 1GHzオーバーに付属のリテールヒートシンクでも問題なく使えます。


• 他のDualマザーと比較するとCPU周りのコンデンサの数が多いですね。なんだか安定しそうでいい感じ（数が多けりゃいいってものでも ないけど）。ちな みに基板のメモリソケット側の隅にSANYOのOS-CONが使用されてます（しかも最新のＳＰシリーズ）。通販でOS-CONを2万円以上買っているマ ニア？な俺にとってはちょっぴり嬉しかったり。
　
• オンボードでPromise ATA/100 IDE RAIDコントローラ　と3Com ＬＡＮ （10/100M）が載っています。IDE RAID は「PROMISE PDC20267」チップを使用してます。　3Com LANはチップセットの South Bridge　である「VT8233C」に内蔵でした。

BIOS 情報

4/15現在の最新BIOSは1.42です。　
ダウンロードファイルには　README、BIOSデータ、書き込みユーティリティーが入っています。

以前、BIOSをアップしようと思い、Win95で作成したフロッピーにそれらのデータを入れて、そのフロッピーで起動して awdflash.exeを立ち上げ、BIOSアップしようとしたところ、フロッピーのアクセスランプがついたまま固まってしまいました。現在無事に解決 してアップデート完了（下記参照）

VIAのチップセットにはメモリーインターリーブ機能があり、これをONにするとメモリアクセスが速くなる事が知られています。このマザー にもBIOS設定に「Bank Interleave」という項目があり、これがその設定だと思われます。デフォルトではDisabledですが、2-bankや4-bankにすると、 たしかにメモリ速度が向上することが確認できました。　ただし、マニュアルに書いてある通り信頼性に影響があるので自己責任で。、memtest-86　等のメモリチェックソフトでエラーが出ないことを 確認しましょう。ちなみにこのユーティリティーでメモリ速度を測定したところ、

• Disabled　：　377MB/ｓ
• Enable　　：　380MB/ｓ
それほど差が出てませんが、効果はあるようです。

インス トールメモ（Windows2000）

購入直後にインストールした際はうまくいきませんでした。もちろんちゃんと設定すれば動くのでしょうし、動作報告もちゃんとあるのですが、何が悪かったの かなぁ。　ACPI管理下のPCIデバイスがIRQ15を使おうとしてセカンダリーIDEとぶつかってしまったのが原因だったような？ 　つーか、普通IRQ15はセカンダリーIDE　なはずなのに、このマザーはなぜかPCIデバイスに割り当てることができるんですよね。後日、オンボード のIDE-RAIDにハードディスクをつないで、そこのインストールしてみましたが、そのときは問題なくインストールできました。もちろん、インストール 時にPromise FastTrak100のドライバをインストールする必要があります。

ちなみに、Win2KでIRQ15以上の値が生成される問題は電源管理カーネルに“MPSマルチプロセッサ”を選ぶことで解決できるそうです。

なお、FAQによると、初期のBIOSでは、Windows98がインストールできない不具合があったようです。

イ ンストールメモ（Solaris8）

もともとUNIX系OSで使う予定だったので、Solaris、それがダメならLinuxを入れようと思っていたら、あっさりSolaris8のインス トールに成功してしまいました。使用したのは1/01リリースです。ただし
• BIOSでACPI（Power Management Setup内の設定項目）をenableにしているとインストール時にリソースの衝突とのエラーメッセージが出て、うまくいかないようです。 Disebleにしたら成功しました。
• なるべく、IRQの衝突が起きないように手動でIRQを割り振ると良いみたいです。また使用しない機能（シリアル、パラレル、IDE RAID）はなるべくDisebleにしたほうが良いと思います。
• オンボードIDE RAIDは試してないけどたぶん、使えないでしょう（BIOSで最初っからDisebleにした）。
• オンボードの３ComLANはおそらくSolaris8の最新リリースだと使えるかもしれませんが、1/01リリースではダメでし た。認識はするものの、 インストール時にIPアドレスを設定する時点でアドレスを設定できませんとのエラーが発生しました。
• IDEのDMAをenableにするとなぜかデータが読めなくなりブートに失敗してしまいます。ハードディスク側の問題の可能性もあ りますが、未解決のまま引退。（ときどき成功するのが謎）　

イ ンストールメモ（RedHat Linux8）

Solarisのライセンス規定が改定になり、２CPU以上のマシンにインストールする場合には高いライセンス料が必要に なったので、Linuxに乗り換えました。　使用したディストリビューションはRedHat８。
PromiseのIDE-RAIDを使う場合には、PromiseのWebページからFastTrak100用のドライバをダウンロードする必要がありま す。RedHat8用のドライバは一見すると見当たりませんが、「FastTrak100TX/LP」用のドライバの中にFastTrak100用のドラ イバが含まれているのでそれをダウンロードすればOKです。ただし、CPU数に応じてドライバがシングルCPU用とSMP用に分かれていますので、注意で す。

インストール方法はドライバのReadme.txtを読んで、そのとおりに従って行う必要があります。特にインストール時にboot: プロンプトが出たときに linux ide0=0x1f, 0x3f6, 14....(正確なパラメータはreadme参照してください)を指定しないと、インストールに失敗します（ファイルコピーに異常に時間がかかる）。

BIOSの設定はSolarisとは違い、一般的な設定のままで問題ないと思います。

• Solaris８で片方のCPU利用率がおかしい
Solaris８で数値計算などをさせると他に重いプロセスが走っていないにもかかわらず、CPU利用率が6割〜8割程度にしかならないトラブル。 prstatコマンド等を利用して調べると片方のCPUの利用率が５０％程度にしかならない（もう片方は１００％）　。起動ログ （/var/adm/messages) を見るとUSBのドライバがバインドされたCPUがおかしくなることが判明。そこで、BIOSでUSBを全てDisebleにしたところ、とりあえず正常 に動作するようになりました。でも根本的解決方法は現在不明です。 というより今はLinuxで稼動中。
　
• Solaris８でIDEのDMAをONにするとブートしない
Solaris８でIDEのハードディスクのDMA転送をONにしようとするとなぜかブートせずエラーメッセージが表示されます。これは原因不明。これが原因だったらやだなぁ
　

• IDEのDMAモードトラブル（PIOになってしまう等）
上記のトラブルと関連するとおもわれますが、初期生産のマザーには、Windows上でDMAモードにしても再起動するとPIOになってしまうトラブルが あるそうです。これはFAQにあるようにマザーの改修が必要です。FAQには１，２週間かかると記述されていますが、実際に依頼した人の情報によると　依 頼した翌日には改修されたマザーが届けられるそうです（SAWAさま情報ありがとうございます）。

なお、改修はIDEコネクタそばの抵抗を2箇所取り外すだけのものだそうですので、挑戦してみたいと思います（どうせ保障期間が過ぎているし）
　
• BIOSアップデートが出来ない
Windows95でformat a: /s で起動ディスクを作成し、そのディスクで起動してダウンロードしたフラッシュ書き込みユーティリティー(awdflash.exe)を立ち上げ、BIOS をアップデートしようとしたら、BIOSデータを読みに行った後、フロッピードライブのアクセスランプがつきっぱなしのままフリーズ。　

この件に関して、魔人ブウさんより情報を頂きました（どうもありがとうございます）。それによると、


Win9x等の format /sで作成する起動ディスクではこの状態になりました。
そこで、Win9xの導入ディスケットで起動して
(もちろん、Win9xなど導入せずにセットアップはキャンセル）
dosプロンプトから awdflash を実行するとBiosの更新ができました。
私の場合は、Win98SEの導入ディスケットだったと記憶しています。
今、ロードするsysファイルなどはわかりませんが、日本語fontなどは
ロードしちゃっても問題なかったと記憶しています。

とのことです。その後、BIOS1.4に付属のawdflash.exeが以前のものよりヴァージョンがあがっていたのでそれを使い、 さらに config.sysに

DEVICE=HIMEM.SYS
BUFFERS=20
FILES=60
のみを記述してアップデートしてみたところ、無事に成功。ちなみにマニュアルにはautoexec.batやconfig.sysは削除しろって書いてあ るので、このconfig.sysは不要かも？
　

• メモリ上限3GBの罠
アンバッファDDRSDRAMの場合、メモリの上限は3GBとなっています。マニュアルには

「搭載可能なメモリサイズは16MB,32MB,64MB,128MB,256MB, 512MB,1GBの組み合わせで、アンヴッファDDRSDRAMの場合は最大３GB．．．．」


これだけを読むとどんなメモリを組み合わせても３GBまで使えそうに読めるので、５１２MBを4枚挿して、memtest-86でメモリチェックした ところ、エラー頻発。
よくよくマニュアルを読むと

「アンバッファDDRモジュールの場合は6バンクまでサポートするため最大３GBまで使用可 能です」

となっています。つまり1枚で2バンクを消費するDIMMだと3枚までしか挿せないってことのようです。実際５１２MB×3枚の構成だとエラーなしで動作 しました。　現在のメモリ市場では１GBDIMMは高価ですし、レジスタードDIMMも高価です。安価な５１２MBアンバッファDDRSDRAMを使おう と思うと上限が1.5GBとなってしまうようです。この辺の情報はWebページには書かれていないので、購入予定の人は注意です。

他 の情報源への御案内

• やっぱり、リオワークスの日本語HPが 一番です。台湾本社サイトよりも情報が速いような気がします。動作確認 メモリ一覧やFAQがあり便利です。
• ただし、肝心のTDVIAの記述にミスが目立 ちます（3/10現在）
• 「レジスタードＤＤＲの場合：最大2ＧＢまで搭載可能」：４GB じゃなかたっけ？(現在、この記述は消え、単に「PC2100/1600 DDR SDRAM (最大３ＧＢまで搭載可能)ECCにも対応しています」
  

  と変更されてい ました。４GBサポートやめたのかな？)

• 「ＡＭＩ　ＢＩＯＳ on 4MB flash」： Award　BIOSなんですけどぉ

番 外編：引退後の基板をチェック

2年ほど使用した私のTDVIAですが、徐々に動作が不安定になり引退させました。症状はメモリ3枚挿しでmemtest- 86でメモリテストをするとエラーを出す（購入直後はノーエラーだった。しかしこれはメモリが悪いのかも）。1枚挿しにしてエラーが出ないことを確認して 稼動させても、１〜２日でフリーズしてしまう。

で、基板をチェックしてみたところ、CPU２用のレギュレータ回路の基板が熱により茶色に変色しているのを発見。

写真右側の2個ならんだ青色トロイダルコアの上にあるFET群の基板が茶色に変色しています。ほぼ同じ構成であるCPU１側のレギュレータ回路（写真左 側）には変色が見られないことから、何らかの異常が発生して発熱したのかもしれません。いまどきのP4マザーと違い、消費電力が少ないP3用マザーですの で、それほど大電流を発生させる必要もなく、本来なら熱くならないはずですし（正常稼動していた頃は熱くなかったと記憶しています）

拡大写真です。特にM29と書かれたFETの変色が激しいです。ちなみにこのマザーに使われているコンデンサは三洋105度品（緑色）、同　OS-CON SP 1個、ニチコンPW　105度品（茶色）、メーカ不明の表面実装コンデンサ　です。巷で問題となっている台湾製不良コンデンサは使われていません。